DHA(ドコサヘキサエン酸)は、魚類に多く含まれている成分で、現在も多くの食品に添加されている有用な成分として知られています。
しかし、DHAは具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。
今回は、DHAの効果というテーマで、期待できる効果について、それぞれ解説していきます。
記憶と中性脂肪にポジティブな効果が期待できる
DHAは、主に記憶分野や中性脂肪にポジティブな効果が期待できるとされています。記憶分野では、学習応力や記憶力、さらには認知機能にも効果が得られます。
また、体内の中性脂肪についてもDHAの効果が期待できるとされているのです。加えて、その他の効果も注目されています。
記憶分野の改善が期待できるDHAの効果とは?
記憶分野の改善といえば、DHAの代名詞のような効果です。
記憶や学習に対して効果的な作用を発揮するということから、一時DHAの入った食品を多く買い求めた情景を覚えているという方もいるのではないでしょうか。
また、近年では認知機能への効果も期待されており、加齢に伴う短期記憶力の低下のほか、認知機能の低下も抑制される可能性がし刺されています。
このような作用が期待できるのは、赤血球膜の脂肪酸組成を変化させるDHAの力によります。赤血球の膜が変化することで、記憶分野の能力の維持向上が期待できるのです。
体内の中性脂肪へもアプローチできるDHAの効果も注目されている
体内の中性脂肪へもアプローチできる点もDHAの効果として注目されています。
この研究では、DHAの入った魚肉ソーセージを毎日摂取したことで脂質異常症(高脂血症)から、中性脂肪がほぼ正常範囲まで低下したというものです。
4週間の摂取で中性脂肪が変化したというメカニズムについては、詳細が分かっていないものの、赤血球膜へのアプローチが中性脂肪への良い影響を与えた可能性があります。
そのほかに期待できるDHAの効果とは?
実は、DHAの効果として注目されているのは、中性脂肪の低下や記憶分野への効果だけではありません。
実は、アトピーやアレルギーへの効果も認められつつあります。
この分野の研究については、まだ発展途上ではありますが、DHAがアトピーやアレルギーといった免疫などが関わってくる分野に何かしらの効果を与えていることが示唆されているのです。
今後の研究によっては、アレルギーやアトピー分野の新しい可能性として、DHAが注目されることも十分考えられるでしょう。